【論文紹介】糖尿病、肥満と密接な関係にあるNMN
糖尿病は、心臓病、脳卒中などのいわゆる代謝障害と言われる病気を引き起こす大きな原因となります。またこれらの病気は生命に関わる
大きな影響を体に及ぼします。そもそも糖尿病自体は何が原因となっているのか、それは「肥満」といえるでしょう。代謝障害は過度の食事の摂取、運動不足から引きおこる事はよく知られていますが、自分に最適な対処法を見つけれる人はそう多くありません。ある研究では過剰な加齢や、過剰な」栄養摂取によりNAD+レベルが低下することもわかっています。
NAD+レベルが低下した先には、数々の損害がありますが、その一つとして大きいのは代謝調整の細胞経路を不活性化するとともに、代謝に関するNAD+依存性酵素の活性をも低下させます。
この臨床試験では、NMNやNRなどのNAD前駆体を投与すると様々な組織におけるNADレベルが上昇し、上記したような代謝障害を防ぐ予防することができる事が明らかになりました。
参考文献
岡部 和彦, 薬 和彦, 戸部 和彦, 中川 俊彦. 代謝障害におけるNAD代謝の変化の含意.J Biomed Sci. 2019 May 11;26(1):34.DOI: 10.1186/s12929-019-0527-8.PMID: 31078136;PMCID: PMC6511662.