【論文紹介】ビタミンCと筋力、及び運動機能との関係性
「フレイル」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
フレイルとは、加齢とともに心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの危険性(リスク)が高まった状態である。と専門家は語ります。そこで今回はビタミンCが筋肉にどのような影響を与えるのかを試験した論文をご紹介します。
研究グループはビタミンCと運動機能の関係性を調べる為、平均76歳の655名の女性の調査試験を行いました。その結果ビタミンC濃度の高い女性は、「握力」「片足で立っていられる時間」「通常歩行速度などの筋力や身体能力」が高いことが明らかになったと示しています。
反対にビタミンCが不足しているマウスの筋繊維は細くなり、結果として筋量が減る事もわかりました。
参考文献
「骨格筋でのビタミンC不足は筋萎縮や身体能力の低下をもたらす」東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム 分子老化制御 研究部長 チームリーダー 石神 昭人