【論文紹介】NMNを補給したうつ病のマウスの行動を改善させた
中国の浙江省工科大学のチームにより行われた研究がそんなうつ病をNMNが緩和するのではないかと研究を進めました。
まず初めにマウスに4週間に渡りストレスホルモンであるコルチコステロンを注射することによってうつ病を誘発し、その後2週間
経口血管栄養によってNMNを与えました。この研究によってコルチコステロン処置を受けたマウスのサーチュイン3活性を増強するためにNADレベルを増加させ、海馬や肝臓における
ミトコンドリアエネルギー代謝を改善したことがわかりました。
エネルギー産生においてNMNのレベルを増加させることがうつ病の効果的な治療となりえることを発表しました。
参考文献
Xie X, Yu C, Zhou J, Xiao Q, Shen Q, Xiong Z, Li Z, Fu Z. Nicotinamide mononucleotide ameliorates the depression-like behaviors and is associated with attenuating the disruption of mitochondrial bioenergetics in depressed mice. J Affect Disord. 2020 Feb 15;263:166-174. doi: 10.1016/j.jad.2019.11.147. Epub 2019 Dec 2. PMID: 31818774.