慢性閉塞性肺疾患にビタミンCが有効であると示しました。
人間は体内でビタミンCを生成することはできません。そしてビタミンCが不足している場合、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクも高まることがわかっています。
日本でCOPDの患者数が増え続けているにも関わらず、有効な治療法や治療薬がないことから、今回ご紹介する研究を行いました。
研究ではビタミンC合成酵素をノックアウトしたマウスを開発し、2か月間喫煙暴露によりCOPDの病理変化を発症させました。発症から2か月間ビタミンCを十分に与えた群と与えなかった群に分け、肺胞の破壊の程度を比較しました。その結果ビタミンCを与えた群では壊れた肺胞が修復されていることが明らかになりました。
この結果からビタミンCがCOPDに対して有効な治療である可能性があると研究者ら発表しました。
参考文献
平成2 5 年 1 0 月 2 日 地方独立行政法 人 東京都健康長寿医療センター 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療にビタミンCが有効である可能性