NMNと腸内細菌の組み合わせが有害な紫外線から肌を守る
紫外線には3種類あり、それらは(UV-A)(UV-B)(UV-C)に分類されています。中でもUV-A、UV-Bの2つが地表に届く紫外線です。
一番人体に悪影響があるとされるUV-Cはこれまでオゾン層に吸収され、地上に届くことはありませんでしたが近年オゾン層の破壊によって危険性が増しています。
中国の大学の研究者らは皮膚の損傷の回復には腸内細菌とNMNの組み合わせが相乗的に効果を上げるのではないかと考えました。
なぜ腸内細菌がここで出てくるのか。それは私たちの皮膚は腸と密接な関わりがあるとわかっているからです。
実際の実験ではマウスにラクトバチルス・ファーメンタム抽出物とともにNMN(300mg/kg)を含む水を飲ませた結果、
NMN単独または腸内細菌の単独の投与よりも大きな保護効果をもたらした結果となりました。
この結果から、NMNと細菌が異なる経路を介して皮膚保護を提供し、それらを一緒に使用することが皮膚の健康を高める手段を提供する可能性があることを示唆しています。
参考文献
Zhou X, Du HH, Ni L, Ran J, Hu J, Yu J, Zhao X. Nicotinamide Mononucleotide Combined With Lactobacillus fermentum TKSN041 Reduces the Photoaging Damage in Murine Skin by Activating AMPK Signaling Pathway. Front Pharmacol. 2021 Mar 25;12:643089. doi: 10.3389/fphar.2021.643089. PMID: 33841160; PMCID: PMC8027253.