【論文紹介】パイン由来のセラミドがアトピー性皮膚炎改善する事を示した研究
はじめに、皮膚バリア機能は、経表皮水分蒸散量、真皮水分含量、角質層の水分含量及びシワ形成という４つのカテゴリーから試験を評価しました。
生後５週間の雄のマウスを４つのグループに分け、それぞれに標準食、不飽和脂肪酸欠乏(HR-AD)食、および0.01%または0.1%パイナップル-GluCerを添加したHR-AD食餌を与えます。その結果、２週間グルコシルセラミドを投与した群では経表皮水分蒸散量のレベルを有意に低下させた事がわかりました。
これらの試験からわかったことは、パイン由来のグルコシルセラミドは皮膚バリアの機能改善、維持において有効であったこと。そして皮膚機能性食品の潜在的な候補物質であることです。
参考文献
Miyake, Yasuo, et al. “Effect of Oral Administration of Pineapple Fruit Extract Containing Glucosylceramide on Skin Barrier Function Improvement in Animal Modelof Atopic Dermatitis.” Journal of Food Hygiene and Safety, vol. 36, no. 1, The Korean Society of Food Hygiene and Safety, 28 Feb. 2021, pp. 77–85. Crossref, doi:10.13103/jfhs.2021.36.1.77.
